2016年9月5日月曜日

常温核融合ベンチャー LENR Cities は破綻して解散

常温核融合のベンチャーとして設立されたLENR Citiesが破綻し、解散してしまったようです。常温核融合に関するエコシステムを作るという面白いコンセプトだったのですが、残念な結果に終わってしまいました。


LENR Citiesについて気になっていたのはEGO OUTに載ったCEOのインタビューで、最初のプロジェクトは核廃棄物の無害化テクノロジーだと答えている点です。以下にその部分を引用します(赤字は引用者による)。


A first Project is to develop in the coming months a first disruptive technology, a Nuclear Waste Remediation technology, that is to say a transmutation technology and the stake is to develop a scalable solution.  We are also looking for funding to implement our PhD program project at full scale as part of this project.
このプロジェクトとは、もしかすると、ロシアのActinidesグループによる微生物核変換のことを指していたのでは・・・と想像もするのですが、発表がLENR Citiesの拠点であったスイスで行われた、という事しか分かっている関連性はありません。

以上

2 件のコメント:

  1. すみません、Twitterの作法を知らないのでちょっと場違いですがここに書き込ませていただきます。
    「1978年に米国陸軍が生体内核変換についての報告書をまとめていたということ?」は、特に新しい情報ではなく、当時、ケルブランの研究を知っていた人たちやいわゆるニューサイエンスの人たちの間ではよく知られた事実でした。
     しかしその当時は今のように常温核反応が未発見でしたので、学問的にどう扱っていいかよくわからなかったのです。
     このレポートは「ミクロな加速器」と解釈し、小島英夫氏は「ミクロな結晶周期構造が中性子バンドを形成」と解釈していますが、どちらも的外れでしょう。

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    1. ご指摘ありがとうございます。なるほど、米国陸軍のレポートはよく知られたものだったのですね。この件、MFMPが取り上げていたので再度発掘されたようです。

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